日本人がほぼ毎日食べている、「お米」のお話です
近所の兄貴の田んぼで、仲間達で米作りをしています
種子島では台風を避ける為に、
3月頃に田植えをし、7月頃に稲刈りをします
稲刈りは手押しバインダーという旧式の機械を使ってます
バインダーは、稲を刈ってくれるだけでなく、数十本の稲を、麻紐で縛り、1つの束にしてくれます
稲刈りが終わると、僕達の田んぼには、束ねられた稲がたくさん残ります
次に、その束をみんなで拾い、乾燥させる為に干します
この作業を、稲架掛(ハサガケ)といいます
この時期、種子島名物の「国道ガードレール直干し」が島中で発生します❣️
写真は、「県道ガードレール直干し」の、大根バージョン
天日干しされた稲は、1週間くらいで、いい感じに乾燥します
次に、乾燥された穂先から、籾(モミ)だけを取り除きます
この籾の中にお米が入ってるんですよ
この作業を脱穀(ダッコク)といいます
脱穀が終わると、その場に大量の稲の茎が残ります
この茎を、藁(ワラ)といいます
この藁、全て捨てられてます、、、
脱穀されたまんまだと、殻がついているので、まだ米として食べる事はできません
次に、米を覆っている殻を取り除く必要があります
この作業を籾摺り(モミスリ)といいます
籾摺りが終わると、その場に大量の殻が残ります
この殻を、籾殻(モミガラ)といいます
この籾殻、全て捨てられてます、、、
籾摺りが終わると、初めてお米が見えてきます
このお米を玄米(ゲンマイ)といいます
玄米もそのまま食べれますが、ほとんどの方は、玄米の周りについている物を削ります
この削る作業を精米(セイマイ)といいます
精米が終わると、その場に大量の米の粉が残ります
この粉を糠(ヌカ)といいます
この糠、全て捨てられてます、、、
玄米の周りを削り、少し小さくなった米を、白米(ハクマイ)といいます
いろんな工程を経て、食卓にのるんですね、、
僕達は、
脱穀で大量にでた藁も捨てません
細かく刻んで堆肥にしたり、
保温や雑草抑制の天然マルチとしても使えるし、
藁人形も作れます❣️
籾摺りで大量にでた籾殻も捨てません
燻製にし、畑に混ぜ込むと、土壌改良にもなるし、酸性に傾いた土をアルカリ性に戻してくれるし、殺菌効果もあります
籾殻を燻製した物を、籾殻燻炭(モミガラクンタン)といいます
籾殻を燃やすのではなく、何時間もかけて、じっくりと燻す(イブス)んです
燃えちゃったら、ただの灰になります、、
ホームセンターで売っている物で、誰でも簡単に作れます
いろんなタイプがありますが、僕はホンマ製作所の燻炭器を使ってます
安くて丈夫で使いやすいのでオススメです
2500円くらい、、
普通はこのように、燻炭器の周りに、籾殻を富士山のようにして燻ますが、
風が強い種子島だと、風で散らばったり、籾殻が燃えてしまう為、
僕は燻炭器を保米缶の中に置いて使ってます
風の影響を受けにくいので、
安心してその場を離れられ、
じっくり燻すことができます
こうして出来上がった籾殻燻炭には、ミクロの小さな穴がたくさんでき、
土の中に混ぜ込むと、その小さな穴が、微生物達の家になるそうです
精米で、大量にでた糠(ヌカ)も捨てません
漬物にも、タケノコの灰汁取りにも使えるし、
床を磨けばピカピカ、、
畑に混ぜ込めば、微生物達のご馳走様になり、フカフカの土の出来上がり❣️
話は戻りますが、
玄米を精米した時の削りカスが糠ですよね
糠(ヌカ)って漢字は、「健康」な「米」って書きますよね
ということは、削らずに、玄米のまま食べた方が健康にいいって事?
反対に、
粕(カス)って漢字は、「白」い「米」って書きますよね
ということは、白米ってカスって事かしら?
我が家では玄米を鍋で炊いて食べたりしてます
柔らかく炊けた時は、幸せな美味さです、、
籾摺りで、でた大量の藁を軽トラックに積み込み、倉庫に保管するんだけど、
これが、何かと大変!
藁を一本一本運ぶ訳にはいかないのて、ある程度、束ねる必要がある、
藁を藁で束ねるのだ!
これが出来そうで、できない、、、
やっと束ねた藁を、軽トラックへ積む作業、
これがまた大変なのよ、、、
変な積み方をすると、少ししか積めないし、カーブで落ちちゃうし、
いかに大量に、しかも荷崩れしない積み方が要求されるんです
僕達がしどろもどろになってる時、必ず現れる最強の助っ人がいます
その名は「マサ君」、島生まれの本格的な農家さんの彼が現れると、その手際の良さで、あっという間に作業が終わってしまうのだ
おそるべしマサ君
ありがたきマサ君
今後も、ご指導を、よろしくお願いしますよ、マサ君❣️