今さら聞けない、「環境アセスメント」

f:id:mageshimatushin:20210415220422j:plain

防衛省は2月、馬毛島への米軍、自衛隊基地建設に向けた「環境アセスメント」の手続きを開始しました。

 

今回は、近頃耳にする事がふえた「環境アセスメント」について簡単に説明します。

 

環境アセスメント」とは、環境影響評価のことです。

ん!なんのこっちゃ?

 

ある基準を超えるような大規模な開発をする時に、開発を進める前に その土地や海、川、動植物などを調査し、開発する事で環境に悪影響がでないかを事前評価することが、

環境アセスメント」です。

この事は法律で定められているので、大規模開発をする時は、必ずやらなければいけません。

 

当然、馬毛島に基地を建設するのであれば、大規模開発なので防衛省といえども「環境アセスメント」をやらなければいけません。

 

本来なら馬毛島に基地を作る事を、地元の住民にしっかり説明し住民の了解を得てから「環境アセスメント」を開始するのがルールなのに

今回防衛省は、住民の反対意見を完全無視で「環境アセスメント」の手続きを開始しました。

これには西之表市民が大激怒です。

種子島の住民は基地建設に大反対で、先日の市長選挙でも基地建設反対を訴える八板さんが当選したばかりです。

 

八板市長は何度も防衛省に対して「島の住民は基地建設に大反対なので、建設に向けてのボーリング調査や、アセスメントはやめてください」と申し出でいますが、菅政権率いる防衛省は完全無視。

 

しかも、今回の「環境アセスメント」について防衛省の説明会の時に、我々はこう質問しました。

馬毛島基地建設の環境アセスメントは、どこの業者が調査し、だれが評価するんですか?」

 

すると、防衛省の品川さんは渋々答えました、

 

「我々防衛省が調査し、我々防衛省が評価します!!」

 

えええぇ〜!!

それって、泥棒が裁判官になり裁判をするようなもんですよね。

 

住民が大反対しているにもかかわらず、基地を作りたくて作りたくてしょうがない防衛省が自ら調査し、自ら評価するんでしょ、

「調査をした結果、馬毛島に基地を作っても環境にはまったく問題がないことが明らかになりました」って答えが出るに決まってるでしょ!

 

出来レースだ!八百長だ!やらせだ!

 

外国では「環境アセスメント」で調査した結果、環境に悪影響が出る事が明らかになった場合は、建設中止になるケースが多々あるけど、

菅政権の我が国は、建設中止になる事はありません。形式的にアセスを行い、国民に対して、「ちゃんと環境調査はしたから大丈夫ですよ!」って思い込ませるんですよ。

みんなぁ〜、だまされんなよぉ〜

 

馬毛島には天然記念物のマゲシカが生息しています。

「基地ができたらマゲシカはどうなるか?」の質問を立澤 史郎先生に聞いてみました。

立澤先生は北海道大学大学院助教保全生態学者)で、30年以上にわたりマゲシカの生態を研究している鹿の第一人者です。

 

先生が言うには、マゲシカには独自の生態があるため、たとえ基地内に保護区を設けても絶滅してしまうらしいです。

 

島の森を全てなぎ倒し、そこにコンクリートをかぶせ、

サンゴ礁を大規模に破壊し、そこに軍港を作る。

そして四六時中、爆音!

 

その行為が環境に悪影響をあたえるかを調査する「環境にアセスメント」。

 

そんなの、調査しなくても幼稚園生でもわかりますよね!

 

写真は、基地建設により絶滅しかけているマゲシカを守るために、必死で訴えている竹内のおばちゃん80歳です。産まれは屋久島です。

すごく素敵な女性です。いつも力を与えてくれます。いつも美味しいもんを差し入れしてくれます。彼女の作る安納芋の天婦羅は絶品です。

「自然があってこその人間だよ、だから何よりも自然を大切にするんだよ』と教えてくれる人です。

僕は、おばちゃんが大好きです。