久々に、「馬毛島通信ブログ」の名にふさわしい、お堅い政治内容を書きます
昨日6月21日の西之表市議会馬毛島対策特別委員会で「馬毛島への自衛隊施設整備、運用を早期に求める意見書」を国に提出する事が決議されました。
簡単に言うと、西之表市長は基地建設に反対ですが、「市民の代表である西之表市議は賛成です」
って事を防衛省に伝える事が議会で決定したって事です。
先の1月の、市長と市議会議員を決める選挙では、
基地建設に反対の現市長と、賛成を訴えるクリーニング屋の親父との一騎打ちの結果、反対を訴える八板俊輔氏が当選しました。
「自然があっての種子島、基地交付金に頼って自然を防衛省に売るもんではない!」を訴える八板氏に対して、
「交付金をもらって衰退した商店街を復活させよう!国策には逆らうべきじゃ無い!」を訴える福井氏との対決でした。
巨大権力の自民党をバックにつけ、金のかかった派手なパレードを繰り返した福井氏であったが、島の人々達の心は八板氏に傾き、反対を訴える現職の八板氏が見事当選しました。
この選挙は、
「あなたは、馬毛島に基地ができた方がいいか?できない方がいいか?」を種子島の人達に問う住民投票のような選挙でした。
その住民投票の結果、
「基地はいりません!」という民意が示されたのです。
しかも、投票率が80%を超え、普段政治に興味がない人達も投票所に足を運び、基地問題に対しての関心の高さがあらわになった選挙でした。
市議会議員の結果は、
反対議員7人、賛成議員6人、どちらでもない1人
市議会議員も反対派が過半数を超えました。
しかし、、、、、
先日、基地建設に対して、どちらでもないと、中立を訴えて当選した濱島議員が、
「私、中立はやめて、基地建設に賛成しま〜っす!」のまさかのコロ変わり声明を出した。
これには、彼が中立だからという理由で一票を投じた有権者から大ブーイング!!
選挙の時に言ってた事と、当選してから言ってる事が、ガラッと変わる事は選挙法的には、違法ではないようですが、
かなり信頼は失いますよね。
そんな訳で西之表市議会は、反対議員7人、賛成議員7人の五分五分になってしまいました。
まだ五分五分なら大丈夫でしょう?と思われるでしょうが、
ここからが、議会のカラクリなんです。
賛成派の議員から、
「西之表議会は、基地建設に大賛成です。だから早く作ってください!」という意見書を防衛省に出そうではないか?
という議案がでました。
となると、反対派7人、賛成派7人の合計14人により、議会で多数決で決める事になります。
その議会には、必ず「議長」という存在が不可欠なんです。
我々の市議会は、反対派の7人から議長として1人選出されているため、
多数決の結果、反対派6人、賛成派7人で防衛省への意見書提出案は可決されてしまいました。
議長は多数決に参加できない決まりなんです。。。。
(議長も参加出来るシステムだったら、7対7の引き分けだったのにね!)
市民も反対、市長も反対、市議も反対が過半数を超えている西之表市にもかかわらず、
「西之表市民は基地建設に大賛成です。」と勘違いされるような意見書が可決された事に黙っていられない我々反対派は、
今日の15時半に、西之表市民会館の一室に報道陣を呼び、緊急記者会見を開きました。
緊急にも関わらず、いろんなテレビ局、新聞社などの報道陣が数多く集まってくれた事に感謝します。
約1時間、今回の市議の行動に対して、それぞれに意義を訴え、内容の濃い記者会見に終わりました。
僕も「馬毛島通信社代表」として記者会見に参加させていただきました。
我々の訴えを、報道時たちはどのように報道してくれるかが楽しみです!
写真を拡大してください。海の向こうに、馬毛島が見えますよね。
馬毛島の馬毛鹿が絶滅しないように、みなさんも祈ってくださいね。