楠 在音 (くすのき ざいおん) 「世界平和をさけぶ前に、お前の足元の煙草を拾え」

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ミュージシャン「楠 在音」さんが17年前、19歳の時に作った歌です

 

 

うわべだけの反戦歌が今日もどこからか聴こえてきたよ

ツギハギだらけの平和主義を唱えてる人に歌う

 

日暮れる街、見上げた空、茜色

足を止め一番星をさがしてみれば、

 

数十億円のミサイルを抱えた米軍機が夕暮れ時の

静寂をぶち壊す

 

今日もどこかで、飛び込み自殺

電車は止まり、人々は「またか!」と迷惑そうな顔をして

 

残った物といえば、数千万の賠償金と、電車の遅れ

 

このままで良いわけないと、いつも思うのだけれど

このままで良いわけないと、いつも思うのだけれど

 

痛い事が嫌いな、この僕なんかには

リストカッターの気持ちは、少しわからないけれど

 

自分を傷つけてまで生きようとしてる

その姿、決して醜くはないぜ

 

ある人は精神病患者を笑い、

狂った奴だと吐き捨ててるけれど

 

この世の中、なんともなく平然な顔をして

笑ってるあんたの方が、狂ってるんじゃないか!

 

肯定し認める事より、否定する事を好む僕らは

誰かを否定しながらも、仮面をつけて笑ってる

 

幼い頃、「嘘はついちゃダメよ!」と、教わって大きくなってきたけれど

先生、大きくなったこの僕を見て、同じ事が言えるのかい?

 

疑わずに「前に習え!」の常識に

疑問を投げかけるのは罪でしょうか?

 

毎日マスメディアが、垂れ流している情報は

疑う余地すらも与えない

 

真実は何処にあるのか?と、いつも思うのだけれど

この僕も嘘にまみれた人間で

僕の存在すら嘘なのかもしれない

 

そう例えば、血液型を聞いた時に

 

「私、何型に見える?」と、聞き返して来る人がいるように

人は知らず知らずのうちに、他人の目を気にして態度を変える生き物のようで

 

そこから始まった、小さな嘘は

誰かを幸せにする事もあり、

 

また大きな話でいけば

国土防衛に専念するはずの自衛隊

 

国土復興支援という大義名分をひっさげて

我らがリーダー、アメリカ様の

好き放題暴れまわった国へ、送り込まれる

 

その途端、平和主義者の皆様方の

反戦運動のボルテージは一層高くなり

 

テレビでは評論家やら、どっかの偉い人やらが

警備の整ったスタジオで、肥えた腹をスーツに隠し

ああでもない、こうでもないと、討論を始める

 

そう、この小さな島国日本は、固定概念が先行する日常の中に

多くの悩みを抱えた人々が暮らしていて

 

諸外国に対するコンプレックと、

憧れを胸の内に秘め

それらを悟られぬようか、背中を丸めて群れを成す

 

蓋を開けてみれば、デタラメだれけのこの国で

見せかけだけの豊かさが、一人歩きして

 

そして、牙の抜けた飼い犬たちは

今宵も、星条旗の夢を見る

 

 

 

誰かの作った正義をまとい

誰かの作った常識を語り

 

誰かの作った大義の元に

誰かの作った幸せが殺される

 

見えない物が見えるようになる目と

見たくない物を見えなくする瞼をねだる

 

矛盾にまみれたこの街を歩けば

晴天の空さえも曇って見える

 

曇りガラス越しの正義は、いつも歪んで見える

ピントの合わないビデオカメラじゃ

映せない物がある

 

このままで良いわけないと、いつも思うのだけれど

このままで良いわけないと、いつも思うのだけれど

 

誰かの作ったコードを使い

僕の作った歌を歌う

 

世界平和を叫

さけぶ前に、

お前の足元の煙草を拾え

 

お前の足元の幸せを拾え

お前の足元の煙草を拾え

 

世界平和をさけぶ前にお前の足下の煙草を拾え/楠在音 - YouTube

 

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以前、まだ民間人が馬毛島に上陸できた頃、島内を歩き撮影しました

馬毛島には、

人々が暮らしていた思い出が、たくさん残っていました。f:id:mageshimatushin:20210625200403j:plain

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